沖縄平和ツアーに参加しました
日頃、沖縄の手配でお世話になっています富士国際旅行者様の「創立55周年記念イベント参加沖縄平和ツアー」にキンレクの代表として参加してきました。
イベント開始までの自由時間(3時間ほど)を有効に使う為、那覇空港到着後タクシーで嘉数高台公園に向かいました。(所要時間30分)
沖縄戦時嘉数台地周辺は米軍が本島西海岸から上陸後、日本軍司令部があった首里城へのルート上にある為日米両軍が激しい攻防戦を繰り広げた場所となりました。
◆嘉数高台公園
丘の麓から中腹には戦争の激しさを物語る史跡が残されています。
📷弾痕の塀
📷石灰岩をくりぬいて造った陣地壕
📷鉄筋コンクリート製のトーチカ(ロシア語で陣地)⇒射撃する為の銃眼があります。
頂上の展望台からの眺め
📷北側にはオスプレイが配備された普天間基地が見下ろせます。
周辺には住宅や学校が密集し常に危険と隣り合わせ。このような場所に基地はあり得ないと感じました。
📷南側には首里城を守る最後の砦だった前田高地(ハクソー・リッジ)が見えます。
嘉数での16日間の大激戦で日本軍は最初善戦も戦力低下の為前田高地へと後退します。
この後直線で1.5㎞先の前田高地へ向かいます。
前田高地は米軍にハクソー・リッジ(のこぎり崖)と呼ばれた高さ150mの断崖絶壁です。
かなりの苦戦も圧倒的な兵力、戦力により日本陣地を攻略。
日本軍は南部への撤退を余儀なくされ敗戦への一途を辿っていきます。
📷この丘にも至る所に陣地壕が残っています。
📷ハクソー・リッジからの眺め
嘉数台地の奥に普天間基地が見えます。
米軍が上陸した海岸付近を望む
青い空、青い海の穏やかな風景を見ると戦争は絶対にあってはいけないとつくづく感じます。
【2日目】
オプショナルツアーに参加し沖縄平和ネットワークのガイドさん同行で1日南部戦跡巡りです。(所要時間7時間)
≪行程≫
ホテル ⇒ 糸数アブチラガマ ⇒ 平和記念公園 ⇒ 昼食 ⇒ ひめゆり資料館 ⇒ 魂魄の塔 ⇒ 那覇空港(解散)
📷糸数アブチラガマ
沖縄戦では住民の避難場所だけではなく、日本軍の陣地壕や倉庫、野戦病院として利用され戦争が激しくなると米軍の攻撃の的となり多くの命が失われました。
懐中電灯を消した時の真っ暗な壕の体験は、当時の人のことを考えると生きた心地がしませんでした。
平和記念公園
📷韓国慰霊の塔
沖縄に連れてこられ沖縄戦で亡くなっていった韓国人の霊を祀るために建立されました。
沖縄本島にある碑の中で碑文中に「虐殺」の文字が刻まれているのはこの碑文のみです。
日韓関係が良い方向に向かうことを願うばかりです。
📷平和の礎(いしじ)
国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦で亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ記念碑。
毎年6月23日の慰霊の日に人数が更新されます。
📷ひめゆりの塔
看護要員として動員され亡くなっていった「ひめゆり学徒隊」の慰霊塔。
手前の穴が陸軍病院第三外科壕跡で病院関係者や住人などおよそ100人のうち米軍のガス弾攻撃で80人余りが亡くなりました。
必死に看病したひめゆり学徒隊と必死に生きようとした住人の最期を物語る悲しい遺跡です。
📷魂魄の塔
終戦後、散乱していた遺骨3万5千余りを収めたとされる沖縄県で最初に建設された慰霊碑。
6月23日の慰霊の日には県内外から多くの参拝者が訪れます。
戦争の恐ろしさを改めて知る充実した2日間のツアーとなりました。
最近クローズアップされている米軍基地の存在を初めて目の当たりにし戦争は二度と起こしてはならないと強く思いました。
勤労者レクリェーション協会では沖縄現地のバス、平和ガイドの手配なども行っておりますので、お気軽にお問合せくださいませ。
平野 浩邦